2011年5月6日金曜日

日経平均大幅反落、米株大幅安と円高でほぼ全面安

 [東京 28日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は大幅に反落した。ユーロ圏経済の安定をめぐる懸念を背景に米株価が下落したほか、外為市場でユーロ/円をはじめクロス円が円高に振れていることからほぼ全面安となり、日経平均は一時300円超下げた。
 前場は、短期筋のほか生保など機関投資家による持ち合い解消売りも観測されたが、 rmt レッドストーン
国内?海外勢による押し目買いも見られる。米経済指標が改善を示す一方で欧州への懸念が広がっており、あす休場の東京市場では目先の方針について判断しにくいという。
 前場の東証1部騰落数は値上がり107銘柄に対して値下がり1525銘柄、変わらずが38銘柄。東証1部の売買代金は9069億円に増加した。
 27日の米株式市場は、格付け会
社スタンダード&プアーズ(S&P)によるギリシャとポルトガルの格下げを受け、ユーロ圏経済の安定をめぐる懸念が高まったことから大幅に下落した。東京市場では、米株安に加え、ユーロ/円などクロス円で円高が進んでいることから売り先行。その後は一進一退となった。ある市場関係者は「下値を確認した後、どのぐらい切り返せるかがポイント」と指摘する
。前場は、短期筋のほか生保など機関投資家による持ち合い解消売りも観測されている。
 米株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ?オプション取引所(CBOE)のボラティリティー?インデックス(VIX指数)は約31%上昇し、1日としては2008年10月以来の大幅な上昇率を記録した。日経平均の予想変動率(インプライド?ボラティリティ)は
上昇。国内証券の株式トレーダーは「小幅な投げ売り」との見方を示している。
 前場の日経平均は1万0900円を挟んでもみあった。大手証券の株式トレーダーによると、午前9時半以降に一段と下げてから国内?海外勢が押し目買いを入れていたという。東京市場はあす休場で、株価が世界的に大きく下げた後、きょうの取引では買い戻しが入るとの見方から
、主力株を中心とする買いが見られるという。ただ、「買いの規模はそれほど大きくない」と同トレーダーは話している。
 市場筋によると、海外勢のオーバーナイトの注文は総じて売り越しだが、規模は大きくないという。市場では「これでユーロ圏の利上げが遠のいたとみれば、株式市場にとってはポジティブとも受け取れる」(外資系証券)との強気の声も
あった。27日に発表された4月米消費者信頼感指数は3月から上昇し、リーマン?ブラザース破たん以来の高水準となったほか、S&P/ケース?シラー住宅価格指数が2月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は、3年強ぶりに上昇した。先の国内証券トレーダーは、あすの休場を前に「判断しにくい」と述べている。
 決算絡みで個別銘柄が物色される
展開も期待されたが、地合いの悪さから全般的な売りに押された。シャープ<6753.T>は27日、2011年3月期の連結営業利益が前年比131.2%増の1200億円になる見通しと発表した。しかし、寄り付きから売りが先行し、前場は2%超下げた。
 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
日経平均 日経平均先物6月限 
前場終値 10935.99
(-276.67) 前場終値 10940 (-270)
寄り付き 11005.51 寄り付き 10900
安値/高値 10882.40─11008.88 安値/高値 10870─10940
出来高(万株) 118587 出来高(単位) 42591

【関連記事】
? 世界株安:識者はこうみる
? ギリシャ?ポルトガル格下げ:識者はこうみる
? 市場は米FOMC前に手控えムード、ポジション調整に終始
? 業績上方修正
銘柄に明暗、市場はシビアにコンセンサス比較
? 日経平均急反発、ギリシャ支援要請による円安で250円高

引用元:arad rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿